主催: 近畿経済産業局

企業、自治体、市民等のパートナーシップで進む持続可能な地域づくり

 人口減少社会が進む中、多くの自治体や企業等が、地域経済の活性化、雇用機会の創出、活力の再生を目指し、「地域のバイオマス資源」をエネルギーや高付加価値材料として有効活用することで、新たな地域力創造を積極的に取り組んでいます。
地域ぐるみでバイオマスの有効活用について取り組む好事例では、自治体のリーダーシップに加えて、技術・設備等を提供する大学や企業、バイオマスの収集役を担う市民、バイオマスから生成された物質の活用先など、地域で活動する様々な主体とのパートナーシップを結ぶことから、持続可能な地域づくりへと展開されているケースが多く見られます。
本セミナーでは、専門家講演と、近年の実践例の紹介、意見交換会により、パートナーシップの結び方など、地域ぐるみでバイオマスの有効活用に取り組む上でのポイント等について学びます。ご関心のある方はぜひご参加ください。

申込はこちらからお願いします。(申込締切  2020年2月3日(月)まで)

参加する

FAX申込される方は、左下チラシをクリックして印刷し、必要事項を記入し送信してください。

[日程]
2020年2月6日(木)
【施設見学会】 10:40~12:00  定員40名

2019年10月にオープンした「さすてな京都」において、担当者による施設概要の説明の後、ごみ焼却・バイオガス化の複合システムなどをご案内いただきます。
※希望者のみ。見学会のみの参加はご遠慮下さい。

【セミナー】 14:30~17:30  定員100名
[会場・地図]
セミナー:大阪国際会議場
801+802会議室

(大阪市北区中之島5-3-51)

[会場へのアクセス]
● 京阪電車中之島線「中之島(大阪国際会議場)駅」(2番出口)すぐ
● JR「福島駅」から徒歩約15分、JR「新福島駅」から徒歩約10分、
  阪神「福島駅」から徒歩約10分、大阪メトロ「阿波座駅」から徒歩約15分
  (さすてな京都からは、バス・電車で1時間ほどかかります)
施設見学会:さすてな京都

(京都市南部クリーンセンター環境学習施設・京都市伏見区横大路八反田29)

[会場へのアクセス・最寄り駅]
● 京阪電車「中書島駅」または「淀駅」から
市バス20号系統に乗車し「南横大路」下車徒歩5分
往路
中書島10:12発  →南横大路10:25着
京阪淀駅10:16発  →南横大路10:23着

復路
南横大路12:23発  →中書島12:36着
南横大路12:25発  →京阪淀駅12:32着

[主催] 近畿経済産業局

[チラシ]

フライヤー

[プログラム]

[基調講演]

「廃棄物系バイオマスの有効活用及び適正管理に向けて」

大下和徹氏(京都大学大学院 工学研究科 都市環境工学専攻 准教授・博士(工学))

自身の近年の研究を踏まえて、様々な廃棄物系バイオマスの有効活用及び適正管理に関する最新の事情について、海外における取組なども交えてお話しします。

[実践事例紹介]

「地産地消エネルギーが興す産業とまちづくり一群馬県上野村の事例を中心に-」

竹林 征雄 氏(NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク副理事長)

 地産地エネルギーによる循環づくりのポイントや最新事例について、燃料供給規模に適した小規模ガス化熱電併給(CHPY を用いて、本日から電気や熱を生成し、きのこ塩を行う馬県上野村の取組など事例を交えてお話しします。

「紙おむつメーカーと協働で進める使用済み紙おむつの再資源化」

留中 政文 氏(志布志市役所 市民環境課 課長)

 紙おむつメーカーと包括連携協定を締結し、使用済み紙おむつをパルプやプラスティック類、高分子吸収剤として再資源化を図る取組について、紙おむつメーカーと協働に至った経緯、実証実験の進展などをご紹介します。

「都市部における木質バイオマス発電所の地産地消の電力供給モデル」

東野 隼士 氏(TJグループホールディングス株式会社 代表取締役)

 大阪府下を中心に発生する木質廃棄物や山林未利用材を燃料とする発電所を稼働し、生み出されたバイオマス電力を大東市内の小・中学校等の公共施設に供給。木質廃棄物の有効利用~電力の供給までをグループ全体で取り組む電力の地産地消についてご紹介します。

[意見交換会]

『企業、自治体、市民等のパートナーシップで進む持続可能な地域づくり』

[出演者プロフィール]

■ 大下和徹氏(京都大学大学院 工学研究科 都市環境工学専攻 准教授・博士(工学))
 京都大学大学院工学研究科環境工学専攻修了後、環境総合エンジニアリング企業、京都大学助教を経て2011年より現職。研究テーマは、下水汚泥、家畜糞尿、生ごみなど廃棄物系湿潤バイオマスについて、その前処理や発生する残渣の適正管理、施設の連携を含め、効率的なエネルギー利用に関する研究を行っている。
■ 竹林征雄氏(NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク 副理事長)
 株式会社荏原製作所理事・地域インキュベーターセンター長、公益財団法人地球環境戦略研究機関、大阪大学特任教授等を経て、現職。環境・バイオマス・再生エネルギーに幅広く取り組み、経済産業省・農林水産省・環境省などの委員会委員、全国各地でのセミナー講師を多数務める。『SDGsビジネス戦略』『木質バイオマスエネルギー』など、著書も多い。
■ 留中政文氏(志布志市役所 市民環境課 課長)
 志布志市は、2016年5月「志布志市使用済み紙おむつ再資源化推進協議会」を発足させ、ユニ・チャームと(有)そおリサイクルセンターと一緒に実証実験及び研究を行っている。同年11月からモデル収集を開始し、2019年8月からモデル収集地区を拡大した。2020年10月から市内全域での分別収集を目指している。2019年4月より現職。
■ 東野隼士氏(TJグループホールディングス株式会社 代表取締役)
  本社は大阪府大東市。廃木材や未利用木材の再生処理を行う(株)都市樹木再生センター、発電所を運営する(株)BPS大東、小売電気事業者の(株)グリーンパワー大東により構成される。2015年12月より、大東市龍間地区に木質バイオマス発電所を稼働している。